ALLIED ABLE - 巨大なタイヤを備えたトレンドの先を行くグラベルロード
アメリカのアーカンソー州を拠点に高品質なカーボンフレームを手掛ける ALLIED CYCLE WORKS(以下、ALLIED)。ロードからMTBまで幅広く展開する同ブランドの中でも特に個性的で注目を浴びているモデルがグラベルフレームのABLE(エイブル)です。

ALLIED ABLE フレームセット ¥651,750(税込)~
2代目ABLEは高速化するグラベルレースの要求に対応するため、スピードと安定性の2つの要素の最適なバランスを追求して設計されました。レーシングジオメトリに巨大なタイヤクリアランスを備えたトレンドの先を行くALLIEDらしいフレームに仕上がっています。
│ABLEの主な特徴

・高速走行を可能にするジオメトリ
目指したのはロードバイクに匹敵する俊敏な反応とオフロードでのコントロール性の両立。タイヤサイズが規格外に大きいので数値だけ見ると安定志向に見えますが、実際は非常に機敏なハンドリングを備えた軽い走りのバイクになっています。


・巨大なタイヤクリアランス
ABLEのタイヤクリアランスはなんと700×45C〜57C(29×2.25")。豊富なタイヤの選択肢であらゆるシチュエーションへのセットアップに対応します。イベントやレースでは大人数で走るため、単独走行の時のように路面を選べないシーンが多々出てきます。だからこそどんな荒れた路面も走破できるようにより太いタイヤが求められる傾向にあるようです。
・ケーブルルーティングの選択肢
ABLEにはケーブルフル内装の通常仕様フレームのほか、従来型のケーブル外部ルーティングに対応する珍しいフレームオプションが用意されています。サスペンションフォークを使用する場合やメンテナンス性を重視する場合は後者がおすすめです。


・ダウンチューブストレージ
開閉が簡単で精度の高いマグネット式のストレージが備わっています。サドルバッグやハンドルバッグをつけるより、空力性能に優れ見た目にもスマートです。
・UDH対応
もはやグラベルフレームには必須となったUDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)対応。他にも汎用性とメンテナンス性を重視し、BBはBSA(ねじ切り)、シートポストは27.2mm径の丸型とパーツの選択肢を増やしています。
│夢の1台を実現するために
アメリカからアジアへと生産拠点の変化があったものの、バイクの品質管理や塗装は従来通りアメリカで実施されており、カスタムカラーやペイントオーダーにも変わらず対応しています。性能だけでなくスタイルや美観も含めた"夢の1台を作る"というALLIEDのマインドは、今も変わらず息づいています。
下の動画は気になるペイントがあったためALLIEDの担当者に尋ねてみたところ、「そのバイクの製作中の動画をいまSNSにアップしたから見てくれ」と対応してくれたものです。彼らは特別な自転車を作ることに楽しみと喜びを見出しており、積極的にサポートしてくれます。そんな人柄や対応の柔軟さも彼らの魅力です。そしてこのカスタムペイントされたフレームは改めて本当にかっこいい……
│変わらないスタイルとアイデンティティ
これだけ近代化され空力性能を追求し大きなタイヤが入る仕様になってもABLEにはALLIEDらしい伝統的なシルエットが残されています。
もちろん彼らが目指しているのはレースシーンの最前線で活躍できるバイクですから性能面でも満足頂けるものになっています。実際にMTBではKate CourtneyがXC Marathonの世界選手権2025で優勝し、アルカンシエルを獲得。グラベルも男女とも様々なレースで表彰台に上がっています。
高い走破性と美しいスタイルを両立し、グラベルシーンでも特別な存在感を放つ「ABLE」。次の冒険を共にする1台として、ぜひ注目してみてください。
│余談ですが
実はこの写真のフレームはすでにオーナーの手に渡り、先日のニセコグラベルでシェイクダウンを果たしています。大径タイヤとは思えない速さとどんな悪路も突き進む走破性とかっこよさに魅せられました。


今後も週末にグラベルライドの開催やイベントへの参加をしていく予定ですので、グラベルでの遊びに興味をお持ちの方はお気軽にスタッフまでご相談ください。