OPEN U.P.(PER) 2.0 - グラベルロードの先駆けが新世代へアップデート
グラベルロードというジャンルが広がる前から、その可能性を切り開いてきたブランドが OPEN CYCLE(以下、OPEN) です。なかでも「U.P.(アップ)」は、ロードのスピードとMTBの走破性を両立させた革新的なフレームとして、現代のグラベルロードの草分け的存在として知られています。
時を経て新たに登場した U.P 2.0 は、性能面でのアップデートや最新の規格を取り入れながらも、マーケティングや流行に左右されない「タイムレスなものづくり」というOPENの哲学を変わらず体現した一台になっています。

OPEN CYCLE U.P. フレームセット ¥797,500(税込) FERN(緑)、GREY、ORANGEの3色展開
U.P.PER フレームセット ¥899,800(税込) Black(写真のカラー)のみ
※一体型ハンドルバー、シートポスト付属
※UPPERはより軽量なカーボンを使用したモデル。通常のUPより約130g軽量
※それぞれカスタムペイント用の未塗装フレームのオプションあり(価格は少し下がります)
│U.P. 2.0の主な特徴

・軽量で機敏なグラベルバイク
旧モデルから定評のある快適な乗り心地はそのままにより速く、より効率的であるよう改良が加えられています。
特に空気の流れが最初に触れるヘッドチューブは新しく採用されたディープヘッドチューブ形状でエアロダイナミクスを向上させています。

・汎用性の高いタイヤクリアランス
タイヤは35mm〜46mmに最適化されていて様々な路面状況に対応可能です。昨今のトレンドからすると最大46mmというタイヤ幅はやや保守的とも受け取れますが、UPはロードバイクともグループ走行できる「速さ」を要素にあげているため、いたずらにクリアランスを広げることはしていません。
タフなコースで更に大きなサイズのタイヤが必要な方は今後登場してくるWI.DE. 2.0をお待ちください。

・リーチの調整が可能なオリジナルのヘッド構造
大きな投資をして開発したというオリジナルのヘッド周りの構造が秀逸です。
スペーサーと臼式のクランプを組み替えることで、リーチを5mmきざみで最大15mmまで調整可能。ブレーキホースの長さを変える必要はなく、一体型ハンドルの弱点である調整機構の弱さを克服しています。六角形のコラムで左右にハンドルがずれることがないのも地味に嬉しいポイントです。

・普遍的で入手性の高いパーツ規格を採用
27.2mmの丸型シートポスト、T47のねじ切りボトムブラケット、UDH対応と入手性の高い規格で統一されています。


・高い拡張性
フロントチェーンリングはシングルとダブルどちらにも対応。シングル仕様のときはFD台座を外して付属の専用チェーンキャッチャーが取り付けられます。
また専用のフルフェンダーが近日発売。ぬかるんだ未舗装路やツーリング中の避けられない雨天で活躍してくれそうです。
さらに将来的にはフォークのオプションも登場予定。標準装備のエアロフォークのほか、より積載性と快適性を重視したアドベンチャーフォークが追加されます。
他にも専用のカーゴアタッチメントやトップチューブ下に取り付けるバッグなど色々と開発が進んでいるようです。
│自由であるためのバイク
OPENは「Working hard to stay small(小規模であるために努力する)」というスローガンを抱えているややひねくれたメーカーです。創業者である2人はCervelo創業者と元BMCのCEOという華々しい経歴ですが、彼らはマーケティングや株主の意見から解放された今の在り方を相変わらず気に入っている様子。

シンプルで美しいシルエット、流行に左右されない普遍的な設計思想、そして何より自分たちが望むバイクであること。競技志向ではないけれど決して妥協の産物ではない、私たちサイクリストに絶妙なバランスで寄り添ってくれるOPENのバイクは「ロード」や「グラベル」というジャンルの枠を超え、自転車と共に自由であるよろこびを提案してくれます。
「新しい定番」を築くU.Pの進化形を、ぜひ店頭でご覧ください。



│Mサイズは試乗可能

実はスタッフのタテグは熱心なOPENファンです。すでに日本で誰よりも早くU.P.PER 2.0をかたちにしてニセコグラベルを走ってきました。
バイクは店頭に常設していますのでサイズの合う方(170cm~180cmくらい)はぜひお試しください。オンロード、オフロードの境界なく軽快に駆けるOPENらしい走りにきっと魅了されるはずです。
展示車の詳細は少し仕様も変わりそうなこともあり、また別の記事でご紹介します。
